三角行列の行列式
📂行列代数三角行列の行列式
日本語訳
定理
三角行列の行列式は、対角成分の積で表される。
証明
一般性を失わないために、Aが上三角行列だとしよう。
A:=a1100⋮0a12a220⋮0a13a23a33⋮0⋯⋯⋯⋱⋯a1na2na3n⋮ann
ラプラス展開: 正方行列 An×n=(aij) が与えられているとする。正方行列 An×n=(aij)からi行目とj行目を取り除いた行列の行列式 Mij について、選ばれたj列に対するCij:=(−1)i+jMijを余因子と言う。次が成り立つ:
detA=i=1∑naijCij
最上部の小行列式 M1jを考えると、少なくともj=1である以上、最も左の列は零ベクトルでなければならず、それによりM1j=0となる。ラプラス展開を再帰的に適用することで、次を得る:
detA====deta1100⋮0a12a220⋮0a13a23a33⋮0⋯⋯⋯⋱⋯a1na2na3n⋮anna11deta220⋮0a23a33⋮0⋯⋯⋱⋯a2na3n⋮anna11a22deta33⋮0⋯⋱⋯a3n⋮anni=1∏naii
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