複素体のフィルトレーション
定義 1
を単体複体とする。部分集合も単体複体であれば、の部分複体という。 の部分複体からなるネステッドシークエンスをのフィルトレーションという。一般的に、全てのに対して、とする。このようなフィルトレーションが存在する場合、をフィルタード複体と呼ぶ。
説明
アセンディングチェーン
上記のフィルタード複体のサブ複体は、に関して、アセンディングチェーンに類似した構造を示している。 フィルターという表現は、最大の単体がネットにかかっていく(←左方向へ)と、徐々に小さくなるイメージを思い浮かべさせるが、数学では必ずしも縮小する方向だけを想像する必要はない。
トポロジカルデータ分析
ヴィートリス=リップス複体やチェック複体のような複体は、与えられた半径によって決まり、このを少しずつ増加させて得られる複体を列挙すると、それがフィルタード複体となる。このようなフィルタード複体内で、トポロジカルな性質が現れたり消えたりする永続性を調べ、データの特徴を分析するのが、トポロジカルデータ分析の1つのアプローチである。
参照
様々なフィルトレーション
数学全般において、構造がネステッドシークエンスを形成する場合、それをフィルトレーションと呼ぶ。
Zomorodian. (2005). Computing Persistent Homology: 2.2 ↩︎