微分演算子行列を通じたポアソン過程の定義
📂確率論微分演算子行列を通じたポアソン過程の定義
定義
λ>0が与えられたとする。X(0)=0を満たし、次のような微小確率infinitesimal Probabilitiesを持つ連続確率過程{X(t):t∈[0,∞)}はポアソン過程poisson processと呼ばれる。
pij(Δt):==P(X(t+Δt=j∣X(t)=i))⎩⎨⎧λΔ+o(Δt)1−λΔ+o(Δt)o(Δt)0,if j=i+1,if j=i,if j>i+1,if j<i
この確率はただ時間Δtにのみ依存している。
- o(Δt)は、十分に小さいΔtに対して0に近似する関数を示す。
Δt→0limΔto(Δt)=0
説明
指数分布を通じたポアソン過程の定義と比べると、到着時間が従う指数分布がはっきりと示されていない代わりに、連続マルコフ連鎖であることがすぐにわかる。
遷移確率行列P(Δt)と微分生成器行列Q=P’(0)について考えると
P(Δt)=1−λΔtλΔt00⋮01−λΔtλΔt0t⋮001−λΔtλΔ⋯⋯⋯⋯⋯⋱+o(Δt)
であり、
Q=Δt→0limP(Δt)=−λλ00⋮0−λλ0⋮00−λλ⋯⋯⋯⋯⋯⋱
である。コルモゴロフの微分方程式によると、時点tでの状態がkである確率pk(t)は
dtdpk(t)=−λpk(t)+λpk−1(t)
と表され、その解は次のようになる。
p0(t)=p1(t)=p2(t)=⋮pk(t)=⋮e−λtλte−λt(λt)22!e−λt(λt)kk!e−λt
この列挙から、マルコフ連鎖である点とp1(t)=λte−λtでのイベントが一度起こるのにかかる時間(または到着時間)τが指数分布exp(λt)に従うことを自然に確認できる。
関連項目