再パラメータ化とフレネ-セレの道具
📂幾何学再パラメータ化とフレネ-セレの道具
定義
β:[a,b]→R3 を正則曲線と呼ぼう。弧の長さ再パラメータ化 t=t(s) は s(t)=∫at∣β′(t)∣dt を満たし、単位スピードカーブ α(s):=β(t(s)) のフレネ・セレ装置
{κα(s(t)),τα(s(t)),Tα(s(t)),Nα(s(t)),Bα(s(t))}
はβ のフレネ・セレ装置と定義される。
説明
フレネ・セレ装置の定義を正則曲線に対して一般化した。これは数学全般でよく使われる方法で、単位スピードカーブでなければ単位スピードになるようにしたものと見ることができる。全単射な弧の長さ再パラメータ化によれば、β ではないが、その幾何を取り入れた α を見るべきだ。
記号
dsdf=f′anddtdf=f˙
ドット ˙ やプライム ′ はどちらも微分を示すが、微分幾何学の文脈では上のように記号を区別する。通常、s は単位スピード曲線のパラメータを表し、t=t(s) は弧の長さ再パラメータ化を経た曲線のパラメータを表す。また、外積 × と内積 ⟨⋅,⋅⟩ についてスカラー三重積を示すために次のような三項記号を使用する。
[u,v,w]:=⟨u×v,w⟩
定理
β(t) が正則曲線である場合
- (a): T=β˙β˙
- (b): B=β˙×β¨β˙×β¨
- (c): N=B×T
- (d): κ=β˙3β˙×β¨
- (e): τ=β˙×β¨2[β˙,β¨,β⋅⋅⋅]
証明
フレネ・セレの公式: α が κ(s)=0 である単位スピードカーブであれば
T′(s)=N′(s)=B′(s)=κ(s)N(s)−κ(s)T(s)+τ(s)B(s)−τ(s)N(s)
記号で紹介した通り、次を容易に導き出せる。
dtds=s˙=β˙=dtd∫at∣β′(t)∣dt
特に T˙ はフレネ・セレの公式に従って
T˙=dtdT=dsdTstds=κNs˙
(a)
β˙===α′s˙Ts˙Tβ˙
β˙ を超えて
T=β˙β˙
(d)
便宜上 (d) を先に証明する。
β˙=s˙T
両辺を t で微分すると
β¨===s¨T+s˙T˙s¨T+s˙2T˙′s¨T+κs˙2N
従って
β˙×β¨===s˙T×(s¨T+κs˙2N)κs˙3Bκs˙3
s˙=β˙ だから
κ=β˙3β˙×β¨
(b)
(d)の証明過程で κ=0 なら
B==κs˙3β˙×β¨β˙×β¨β˙×β¨
(c)
自明である。
(e)
β¨=s¨T+s˙T˙ をもう一度 t で微分すると
β⋅⋅⋅====s⋅⋅⋅T+s¨T˙+(κs˙2)⋅N+κs˙2N˙s⋅⋅⋅T+s˙s¨T′+(κs˙2)⋅N+κs˙3N′s⋅⋅⋅T+κs˙s¨N+(κs˙2)⋅N−κ2s˙3T+κτs˙3B(s⋅⋅⋅−κ2s˙3)T+(κs˙s¨+(κs˙2)⋅)N+κτs˙3B
スカラー三重積が [β˙,β¨,β⋅⋅⋅]=⟨β˙×β¨,β⋅⋅⋅⟩ で、T⊥B、N⊥B であるため、結論は
[β˙,β¨,β⋅⋅⋅]====⟨β˙×β¨,β⋅⋅⋅⟩⟨κs˙3B,β⋅⋅⋅⟩τ(κs˙3)2τβ˙×β¨2
まとめると
τ=β˙×β¨2[β˙,β¨,β⋅⋅⋅]
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