球面上の曲線に関する公式
📂幾何学球面上の曲線に関する公式
数式
単位スピードカーブα:I→R3が中心mで半径rの球面上に置かれているとしよう。すなわち、
α(I)⊂Sr,m={x∈R3:⟨x−m,x−m⟩=r2}
とすると κ=0になる。もしτ=0ならばρ=1/κとσ=1/τに対して、
α−m=−ρN−ρ′σB
そして、半径に関して整理すると、
r2=ρ2+(ρ′σ)2
導出
補題: n次元内積空間Vで、E={e1,⋯,en}が直交集合であるとするとEはVの基底であり、全てのv∈Vに対して、
v=k=1∑n⟨v,ek⟩ek
内積の微分法:
⟨f,g⟩′=⟨f′,g⟩+⟨f,g′⟩
フレネ-セレの公式: αがκ(s)=0の単位スピードカーブであるならば、
T′(s)=N′(s)=B′(s)=κ(s)N(s)−κ(s)T(s)+τ(s)B(s)−τ(s)N(s)
⟨α(s)−m,α(s)−m⟩=r2
微分するとr2が定数でありT=α′であるため、
0=2⟨T,α(s)−m⟩
両辺を2で割ってからもう一度微分すると、αが単位スピードカーブであり、フレネ-セレの公式T′=κNに従って、
0===⟨T,α(s)−m⟩′⟨T′,α(s)−m⟩+⟨T,T⟩⟨κN,α(s)−m⟩+1
整理すると、
κ⟨N,α(s)−m⟩=−1
ρ=1/κに関して表すと、
⟨N,α(s)−m⟩=−κ1=−ρ
補題に従って、
==α(s)−m⟨α(s)−m,T⟩T+⟨α(s)−m,N⟩N+⟨α(s)−m,B⟩B0−ρN+⟨α(s)−m,B⟩B∵(1),(2)
これで⟨α(s)−m,B⟩を見つけるだけである。(2)の両辺を微分すると、
−ρ′====⟨N,α(s)−m⟩′⟨N′,α(s)−m⟩+⟨N,T⟩⟨−κT+τB,α(s)−m⟩+0τ⟨B,α(s)−m⟩
σ=1/τに関して表すと、
⟨α(s)−m,B⟩=−τρ′=−σρ′
最後に、以下を得る。
α(s)−m=−ρN−σρ′B
r2に関する公式は、以下のように導出される。
r2=====⟨α(s)−m,α(s)−m⟩⟨−ρN−ρ′σB,−ρN−ρ′σB⟩ρ2⟨N,N⟩2+2ρρ′σ⟨N,B⟩+(ρ′σ)2⟨B,B⟩2ρ2⋅1+2ρρ′σ⋅0+(ρ′σ)2ρ2+(ρ′σ)2
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