接線とタンジェントベクトル場
定義
正則曲線 $\alpha (t)$ が与えられたとする。
- ベクトル場 $\displaystyle T(t) := {{ d \alpha / d t } \over { \left| d \alpha / d t \right| }}$ を接線ベクトル場tangent vector fieldという。
- 次のように定義された直線 $l$ を$t = t_{0}$ から$\alpha$ の接線tangent lineという。 $$ l := \left\{ \mathbf{w} \in \mathbb{R}^{3} : \mathbf{w} = \alpha \left( t_{0} \right) + \lambda T \left( t_{0} \right) , \lambda \in \mathbb{R} \right\} $$
説明
接線ベクトル場は、微分幾何学で非常に重要なベクトル関数で、正則曲線の接線の方向を考えつつ、その大きさを$1$ に統一している。実際に曲線がどれだけ急に曲がっているかとは無関係に、方向だけを表している。