ギブスの不等式
📂確率論ギブスの不等式
概要
ギブスの不等式gibbs Inequalityはシャノンエントロピーとクロスエントロピーとの関係を語り、クルバック・ライブラーの発散の下限を保証する不等式である。
定理
H(P)≤H(P,Q)
証明
離散型の場合のみ証明し、全てのkに対してpk>0と仮定する。
曲線y=lnxのx=1における接線の方程式はy=x−1である。ログ関数は上に凸な関数であるため、唯一の点(1,0)∈Rでのみ接するので、x>0がlnx≤x−1より小さいことがわかる。対数の底の変換公式により、次の数式二行目の等号が、lnx≤x−1によって三行目の等号が成立する。
−k=1∑npklog2pk+k=1∑npklog2qk==≤===k=1∑npklog2pkqkln21k=1∑npklnpkqkln21k=1∑npk(pkqk−1)ln21(k=1∑nqk−k=1∑npk)1−10
H(P,Q)=∑k=1npklog2qkを右側に移せば
H(P)=k=1∑npklog2pk≤k=1∑npklog2qk=H(P,Q)
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