B-スプラインの正則性
📂フーリエ解析B-スプラインの正則性
定理
m=2,3,…に対して、B-スプライン Nmは以下の性質を持つ。
(a) Nm∈Cm−2(R)
(b) k∈Zにおいて、各区間 [k,k+1]で、Nmは最大でもm−1の次数の多項式である。
B-スプラインの明示的な式
Nm(x)=(m−1)!1j=0∑m(−1)j(jm)(x−j)+m−1,x∈R
この時
f(x)+:=max(0,f(x))&f(x)+n:=(f(x)+)n
補助定理
m=2,3,⋯に対して、x+m−1はm−2回まで微分可能で、m−2回目の導関数は連続である。
証明
m=2に対して、
x+1=max(0,x)={0xif x≤0if x≥0
であるため、全ての点で連続であり、x=0を除いて微分可能である。m=3に対して、
x+2=(max(0,x))2={0x2if x≤0if x≥0
であるため、全ての点で一度微分可能である。導関数は2x+1であるため、全ての点で連続であり、x=0を除く所で微分可能である。
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証明
(a)
B-スプラインの明示的な式により、Nmはx+m−1の平行移動の線形結合であることがわかる。従って、下の補助定理により、Nmはm−2回微分可能で、各導関数は連続である。
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(b)
各j=0,1,…,mに対して、以下の式が成立する。
(x−j)+m−1=(max(0,x−j))m−1={0(x−j)m−1if x≤jif x>j
Nmはこのような関数の線形結合であるため、自明に成立する。
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