バイオインフォマティクスにおける原核生物と真核生物
定義
- 核膜がない生物を原核生物prokaryotesという。
- 核膜がある核で構成される生物を真核生物eukaryotesという。
説明
真核生物では、遺伝物質を持つ部分である細胞核nucleusと、各種代謝が起こる細胞質cytoplasmが核膜nuclear Envelopeによって区分されるが、原核細胞は核様体nucleoidと呼び、核膜と呼べるような明確な境界を持たない。
原核生物の英語表記は、karyoが膜を意味し、接頭語pro-が付き、核膜が現れる以前の生物を指すとされる1。
原核生物はすべて単細胞であり、細菌bacteriaと古細菌archaeaがここに属する。その他のほとんどの生物は真核生物である。
生命情報工学では、DNAからmRNAが作られた後のプロセスで、核膜があるかないかよりも、その違いが顕著である。一見すると、それほど重要ではないように見えるが、核膜の有無に深く分類されるため、生命情報工学のあちこちで思わぬ形で言及される概念でもある。