流体と流体力学の定義
定義
流体fluidって?
- 液体と気体を合わせた言葉
- ランダムに配列され、互いに集まっている分子たちの集合1
- 静止状態では垂直応力が作用し、流動状態ではせん断力がかかると連続的に変形して流れる物質2
説明
定義って言っても、そんなに厳密なわけじゃない。だけど、厳密な定義を求めなくても、われわれは自然に流体が何かを知っていて、それで十分だ。流体が持つ一般的な性質には流動性と粘性がある。流動性はそのまま流れる性質で、粘性はせん断応力や流体摩擦に対する抵抗を特徴づける属性3だ。簡単に言うと、粘性っていうのはネバネバしたり、ドロドロした度合いを表す言葉だ。
流体力学fluid mechanicsは流体の運動を扱う学問だ。流体力学は流体の状態に応じてさらに二つに分かれる。静止している流体の運動を扱う流体静力学fluid staticsと動いている(流れている)流体の運動を扱う流体動力学fluid dynamicsがある。微分方程式の最終形態であり、ミレニアム問題の一つである「ナビエ・ストークス方程式の解の存在性と滑らかさ」の主人公であるナビエ・ストークス方程式がまさに流体力学のテーマだ。
ここで、は流体の速度、は単位体積あたりの外力、は密度、は圧力、は粘性係数を意味する。