級数の収束性質
📂微分積分学級数の収束性質
定理
二つの級数 ∑anと∑bnが収束したら、級数∑can(cは定数)と∑(an±bn)も収束して、次のことが成り立つ。
- n=1∑∞can=cn=1∑∞an
- n=1∑∞(an±bn)=n=1∑∞an±n=1∑∞bn
説明
級数の定数倍と二つの級数の和が自然に成り立つが、これは「収束する」級数に対してのみ成り立つことに注意しろ。
証明
1.
n=1∑∞can=N→∞limn=1∑Ncan=N→∞limcn=1∑Nan=cN→∞limn=1∑Nan=cn=1∑∞an
最初の等号は級数の定義によって、三番目の等号は極限の性質によって成り立つ。
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2.
n=1∑∞(an±bn)=N→∞limn=1∑N(an±bn)=N→∞lim(n=1∑Nan±n=1∑Nbn)=N→∞limn=1∑Nan±N→∞limn=1∑Nbn=n=1∑∞an±n=1∑∞bn
最初の等号は級数の定義で、二番目の等号は和∑の性質によって、三番目の等号は極限の性質によって成り立つ。
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