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無限グラフ 📂グラフ理論

無限グラフ

定義 1

  1. グラフ GG の頂点集合 V(G)V(G) や辺集合 E(G)E(G)無限集合である場合、GG無限グラフという。
  2. V(G)V(G)E(G)E(G) が両方とも可算集合である無限グラフ GG可算グラフという。
  3. 無限グラフ GG の頂点 vV(G)v \in V(G) に対して、A(v)A(v) を次のように定義しよう。 A(v):={w:vwE(G)} A(v) := \left\{ w : vw \in E(G) \right\} 無限グラフ GG の頂点の次数は、A(v)A(v)基数として定義される。 deg(v)=A(v) \deg (v) = | A(v) | deg(v)<\deg (v) < \infty なら有限次数、deg(v)=0\deg (v) = \aleph_{0} なら可算次数という。
  4. 無限グラフ GG の全ての頂点の次数が有限であれば、局所的に有限という。
  5. 無限グラフ GG の全ての頂点の次数が可算であれば、局所的に可算という。

解説

無限グラフは一見想像しにくいかもしれないが、数学的にはただの自然な一般化に過ぎない。例えば、整数集合 Z\mathbb{Z} を頂点として持つグラフを想像してみよう。任意の v,wV(G)=Zv,w \in V(G) = \mathbb{Z} に対して、gcd(v,w)=1\gcd(v,w) = 1 であれば、vwE(G)vw \in E(G) と定義すると、これをグラフと呼ぶには全く問題がない。当然、このグラフは無限グラフであり、特に可算グラフである。


  1. Wilson. (1970). Introduction to Graph Theory: p77. ↩︎