測度の絶対連続
📂測度論測度の絶対連続
定義
可測空間(Ω,F)が与えられているとする。測度ν、μがすべてのA∈Fに対して
μ(A)=0⟹ν(A)=0
を満たす場合、νはμに対して絶対連続であると言い、ν≪μと表記する。
説明
ν≪μの表記から分かるように、μはνを「支配」する感じが強い。問題はこれをなぜ「絶対連続」と呼ぶのかということだ。長い間、良い説明を探してきたが、実解析を学ぶレベルの学習者にとって、以下の同値条件の証明することほど理解しやすい方法はなかった。
定理
ν≪μ ⟺ ∀ε>0、∃δ>0:F∈F,μ(F)<δ⟹ν(F)<ε
証明
すべてのn∈Nに対してμ(Fn)<2n1とν(Fn)>εを満たすシーケンス{Fn}n∈N⊂Fが存在すると仮定する。
A:=n∈N⋂Fnとするとμ(A)=0だが、ν(A)=0であるのでμ(A)=0⟹ν(A)=0と矛盾する。
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∀ε>0についてδ=εとすると、
μ(A)=0⟹ν(A)=0
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参照