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一般的な平行六面体の定義 📂幾何学

一般的な平行六面体の定義

定義

nn個の線形独立なベクトルy1, , ynRny_{1},\ \cdots,\ y_{n} \in \mathbb{R}^nが与えられたとする。すると、以下の集合PPパラレルピペドparallelepipedと呼ぶ。

P={j=1nλjyj  0λj1} P = \left\{ \sum \limits_{j=1}^{n} \lambda_{j} y_{j} \ \ \Big| \quad 0\le \lambda_{j} \le 1 \right\}

説明

上記のように定義すると、原点を頂点vertexとして含むことになる。簡単に言うと、係数が1以下で構成されるすべての線形組み合わせの集合である。

n=3n=3の場合は平行六面体になり、n=2n=2の場合は平行四辺形になる。

1.png

2.png

図で示される平行四辺形(平行六面体)の境界と内部のすべての点の集合が、上述のPPと同じである。

また、xRnx\in \mathbb{R}^{n}についてx+Px+PPPを平行移動した集合になり、x+Px+Pxxを頂点の一つとして持つ。

PP中心centerc(P)c(P)と表そう。すると、次が成り立つ。

c(P)=12(y1++yn) c(P)=\frac{1}{2}\left(y_{1}+\cdots+y_{n} \right)

二次元で平行四辺形の場合を思い浮かべれば、すぐに納得できるだろう。xxだけ平行移動した場合は以下のようになる。

c(x+P)=x+12(y1+yn) c(x+P)=x+\frac{1}{2}\left( y_{1} + \cdots y_{n} \right)