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ミンコフスキーの不等式 📂ルベーグ空間

ミンコフスキーの不等式

定理1

ΩRn\Omega \subset \mathbb{R}^{n}開集合とし、0<p<10 \lt p \lt 1とする。もしu,vLp(Ω)u, v \in L^p(\Omega)ならばu+vLp(Ω)u+v \in L^p(\Omega)である。

説明

これはミンコフスキーの逆不等式と呼ばれる。ミンコフスキーの不等式命題の逆ではなく、不等式の向きが逆であることを意味する。

ミンコフスキーの不等式は、1p<1 \le p \lt \inftyのときに定義されたp\left\| \cdot \right\|_{p}が三角不等式を満たしLpL^{p}空間ノルムになることを示している。

しかし、逆ミンコフスキーの不等式の場合、0<p<10 \lt p \lt 1のときにp\left\| \cdot \right\|_{p}がノルムの定義を満たさず、LpL^{p}はノルム空間ではないことを示している。

証明

u=v=0u = v = 0の場合は自明に成立するので、少なくとも一つのu,vu, v00ではないと仮定する。u+vpp\left\| |u| + |v| \right\|_{p}^{p}を計算するために、式を整理すると

また、u,vu, vの少なくとも一つが00ではないと仮定したので、

この時点で、pp^{\prime}共役指数として定義される。したがって、(p1)p=p(p-1)p^{\prime} = pであり、u,vLp|u|, |v| \in L^{p}の場合は、u+vLp{|u| + |v| \in L^{p}}であるので、

上記の二つの不等式から次のことを得る。

これは逆ヘルダーの不等式が成り立つための十分条件である。

逆ヘルダーの不等式

0<p<10 < p < 1であり、p=pp1<0p^{\prime} = \dfrac{p}{p-1} < 0とする。もしfLp(Ω)f \in L^{p}(\Omega)fgL1(Ω){fg\in L^{1}(\Omega)}であり、

ならば、以下の不等式が成り立つ:

f=uf = uとし、g=(u+v)p1g = \left( |u| + |v| \right)^{p-1}とする。

同様に、f=vf = vとし、g=(u+v)p1g = \left( |u| + |v| \right)^{p-1}とする。

上記の二つの不等式を(1)(1)に代入すると、

両辺にu+vpp/p\left\| |u| + |v| \right\|_{p}^{-p/p^{\prime}}をかけるとppp=1p - \dfrac{p}{p^{\prime}} = 1となるので、


  1. Robert A. Adams and John J. F. Foutnier, それのSobolev Spaces (第2版, 2003), p28 ↩︎