オートエンコーダー
定義
2つの自然数 に対して、関数 を符号器encoderとする。関数 を復号器decoderとする。このとき、もし が を満たすならば、オートエンコーダautoencoder, 自動符号器とする。
説明
符号器は関数の値の次元が変数の次元より小さいため、データを圧縮し暗号化する役割を果たすと考えられる。一方、復号器は圧縮・暗号化されたデータを再び復元する役割を果たす。もし を満たす を見つけられれば、は を小さい次元でうまく圧縮し、は圧縮されたデータを元の次元に復元することに成功したことになる。オートエンコーダが紹介されて間もないころ、これは次元削減といったデータの圧縮の観点から主に使用されていたが、最近2024-12-09では生成モデルでも多く活用されている。[ ^1]
オートエンコーダがデータの圧縮の観点で有用であるためには、が より十分に小さくなければならない。その場合、を正確に満たす を見つけることは不可能であり、できる限り を満たす を見つけることが目標となる。(もちろん数学的には だけでも を満たす を見つけることはできない。)