ヒルベルト変換
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ラドン逆変換
f(x,y)=21B{F−1[∣S∣F(Rf)(S, θ)]>}(x,y)
この公式はfのラドン変換Rfからfを求める公式だ。まず、フーリエ変換の性質を思い出してみよう。
F[f′](ξ)=iξF(ξ)
ここで、fの代わりにRfを代入すると、次を得る。
F(∂t∂(Rf)(t, θ))(S, θ)=iSF(Rf)(S, θ)
そして、∣S∣=S⋅sgn(S)として表そう。sgnは符号関数だ。
sgn(S):=⎩⎨⎧10−1S>0S=0S<0
すると(eq1)は、次のようになる。
F(∂t∂(Rf)(t, θ))(S, θ)=isgn(S)∣S∣F(Rf)(S, θ)
両辺にi⋅sgn(S)を掛けると、次を得る。
i⋅sgn(S)F(∂t∂(Rf)(t, θ))(S, θ)=−∣S∣F(Rf)(S, θ)
上の式の右辺はラドン逆変換で現れる。だから、それを代入すれば次を得る。
f(x,y)=−21B{F−1[i⋅sgn(S)F(∂t∂(Rf)(t, θ))(S, θ)]}(x,y)
定義
g:R→Rに対して、gのヒルベルト変換Hilbert transformHgを次のように定義する。
Hg(t):=F−1[i⋅sgn(S)⋅Fg(ξ)](t)
ヒルベルト変換でラドン逆変換を表すと、次のようになる。
f(x,y)=−21B[H(∂t∂(Rf)(t, θ))(S, θ)](x,y)