ガウス求積法
📂数値解析ガウス求積法
定義
f:[a,b]→Rが[a,b]で積分可能であり、[a,b]をa=x1<⋯<xn=bのようなノードポイントで分割したとする。
In(f):=j=1∑nwjf(xj)≈∫abf(x)dx=I(f)
定義されたInの重みwjを求め、数値積分を計算することをガウス求積法と呼ぶ。
説明
fをよく近似する多項式pn−1が存在することは保証されているため、fの代わりにpn−1を考える。便宜上w(x)=1としよう。[ 注: この場合、ガウス=ルジャンドル求積法と呼ばれる。]
En(pn−1):=∫abpn−1(x)dx−j=1∑nwjpn−1(xj)
こうして定義されたエラーEnはリニアなので
En(pn−1)==En(a0+a1x+⋯+an−1xn−1)a0En(1)+a1En(x)+⋯+an−1En(xn−1)
ここでa0,a1,⋯,an−1が何であれ、wjを上手く見つけてEn(pn−1)=0にするためには、全てのi=0,1,⋯,(n−1)に対して
En(xi)=∫abxidx−j=1∑nwjxji=0
展開してみると
w1+⋯+wn=w1x1+⋯+wnxn=w1x12+⋯+wnxn2=⋮w1x1n−1+⋯+wnxnn−1=∫ab1dx∫abxdx∫abx2dx∫abxn−1dx
行列で表すと
1x1⋮x1n−11x2⋮x2n−1⋯⋯⋱⋯1xn⋮xnn−1w1w2⋮wn=∫ab1dx∫abxdx⋮∫abxn−1dx
ここで、w1,⋯,wnの存在性はヴァンデルモンド行列式によって保証されている。
ガウス求積法の利点は、ニュートン=コーツの積分公式とは異なり、ノードの位置がどうであっても構わないことである。