極座標によって定義される直線
📂トモグラフィ極座標によって定義される直線
説明
極座標で定められる直線

図(1)のような直線は、傾きaとy切片bで定まる。傾きと切片だけあれば、平面上のすべての直線を表せるように思えるが、そうではない。正確には関数として直線のみを示すことができる。だから図(2)のように、x軸に垂直な直線は、傾きと切片で表せない。

今、図(3)を見よう。この直線は原点からsだけ離れていて、単位ベクトルθ=(cosθ,sinθ)に垂直な直線だ。したがって、極座標(s,θ)によって、平面上の直線がひとつ決まるとわかる。また、傾きと切片を使う方法と異なり、図(4)のようにx軸に垂直な直線も極座標で表現できる。
このような直線の表記法は、ラドン変換などで線積分を表す際に有用だ。
直線上の点

上の図のように、パラメーターtを加えると、直線上の一点を表せる。θ=(cosθ,sinθ)、θ⊥=(−sinθ,cosθ)とすると、
P=== sθ+tθ⊥ (scosθ,ssinθ)+(−tsinθ,tcosθ) (scosθ−tsinθ,ssinθ+tcosθ)
するとsとθで決まる直線ls,θは、次の集合と同じだ。
ls,θ={sθ+tθ⊥:t∈R}
また−s(cos(θ+π),sin(θ+π))=s(cosθ,sinθ)であるため、sが負の場合は、次のように定義する。
l−s,θ+π:=ls,θ
一般化
Rnで、原点からsだけ離れていて、単位ベクトルθ∈Sn−1に垂直な直線は、次のようになる。
ls,θ={sθ+tθ⊥:t∈R}