加法関数と乗法関数
📂関数加法関数と乗法関数
関数 f:X→Yが与えられたとしよう。a,b∈X、ai∈X (i=1,⋯)とする。
部分加法関数
関数fが下の式を満たす時、部分加法関数subadditive functionという。
f(a+b)≤f(a)+f(b)
絶対値が例として挙げられる。
∣3+(−4)∣≤∣3∣+∣−4∣
別の例で、f(x)=2x+3だとすると
13=f(2+3)≤f(2)+f(3)=7+9=16
加法関数
関数fが下の式を満たす時、加法関数additive functionという。
f(a+b)=f(a)+f(b)
部分加法性から等式が成り立つ場合だ。
例えば、f(x)=4xとすると
20=f(2+3)=f(2)+f(3)=20
集合E1, E2がE1∩E2=∅を満たし、n(Ei)=Eiの要素の数だとする時
n(E1∪E2)=n(E1)+n(E2)
可算部分加法関数
関数fが下の式を満たす時、可算部分加法関数countable subadditive/σ-subadditive functionという。
f(i=1∑∞ai)≤i=1∑∞f(ai)
部分加法性、加法性を見ると、任意のN個の要素に対しても成り立つことが分かる。可算個の要素に対して成り立つなら、可算部分加法性を持つと言われる。可算部分加法性を持つ例に外測度がある。
可算加法関数
関数fが下の式を満たす時、可算加法関数countable additive/σ-additive functionという。
f(i=1∑∞ai)=i=1∑∞f(ai)
可算部分加法性から等式が成り立つ場合だ。
別々に識別される要素に対しては、外測度が可算加法性を持つ。Ei∩Ej=∅∀ i,jならば
μ∗(i=1⨆∞Ei)=i=1∑∞μ∗(Ei)
部分乗法関数
関数fが下の式を満たす時、部分乗法関数submultiplicative functionという。
f(ab)≤f(a)f(b)
上で話した加算に関する性質を乗算に適用したものだ。
乗法関数
関数fが下の式を満たす時、乗法関数multiplicative functionという。
f(ab)=f(a)f(b)
部分乗法性から等式が成り立つ場合だ。