垂直波、並行波、平面偏光
📂物理学垂直波、並行波、平面偏光
定義

進行方向と振動方向が互いに直交する波を垂直波transverse wave, 横波という。逆に、進行方向と振動方向が互いに平行な波を平行波longitudinal wave, 縦波という。
説明
波が特定の方向に振動することを偏光polarizationと言う。垂直波は進行方向に垂直な方向が2つあるので、2つの偏光状態を持つと言える。

線を上下に揺らす場合は垂直偏光であり、複素波動関数は以下の通りである。
f~⊥(z,t)=A~ei(kz−ωt)x^
線を左右に揺らせば水平偏光であり、波動関数は以下の通りである。
f~∥(z,t)=A~ei(kz−ωt)y^

xy−平面上の任意の方向n^に揺らす場合の波動関数は
f~=A~ei(kz−ωt)n^
この時、n^を偏光ベクトルpolarization vectorと言う。波が振動する面を定義する。n^とx^が成す角度θを偏光角polarization angleと言う。すると、次が成り立つ。
n^=cosθx^+sinθy^
従って、n^方向に振動する波は水平波と垂直波の和として表すことができる。
f~(z,t)=(A~cosθ)ei(kz−ωt)x^+(A~sinθ)ei(kz−ωt)y^
このような偏光を直線偏光linear polarizationと言う。