モリフィケーション
📂偏微分方程式モリフィケーション
定義
f∈LLoc1(Ω)とϵ>0についてのfの**ϵ-モリフィケーション**ϵ -mollificationは以下のように定義される。
fϵ(x):=ηϵ∗f(x)=∫Rnηϵ(x−y)f(y)dy,x∈Ω>ϵ
性質
- (i) fϵ∈C∞(Ω>ϵ)
- (ii) ほとんど至る所で、fϵ→f as ϵ→0
証明
固定された点x∈Ω>ϵが与えられたとする。そしてΩ>ϵが開集合であるために、x+hei∈Ω>ϵを満たす非常に小さなh>0が存在する。すると、ある開集合V⋐Ωについて、以下が成立する。
hfϵ(x+hei)−fϵ(x)=∫Ωhηϵ(x+hei−y)−ηϵ(x−y)f(y)dy=∫Ωϵn1h1[η(ϵx+hei−y)−η(hx−y)]f(y)dy=ϵn1∫Vh1[η(ϵx+hei−y)−η(hx−y)]f(y)dy
そしてy∈Vに対して、以下が成立する。
h1[η(ϵx+hei−y)−η(hx−y)]→ϵ1ηxi(ϵx−y) uniformly as h→0
したがって、fxiϵ(x)が存在し、その値は以下の通りである。
fxiϵ(x)=ϵn1∫Vηxi(ϵx−y)f(y)dy=∫Ω(ηϵ)xi(x−y)f(y)dy
同様に、各マルチインデックス αに対して、Dαfϵ(x)が存在し、その値は以下の通りである。
Dαfϵ(x)=∫ΩDαηϵ(x−y)f(y)dy,x∈Ω>ϵ
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