波の境界条件:反射と透過
📂物理学波の境界条件:反射と透過
2本の異なる糸が結ばれているとしよう。波が糸1に沿って左から右に伝播する状況だと考える。波の伝播速度は質量に関連しているため、糸が結ばれている箇所を通過する際に、波の速度が変わる。便宜上、結び目の位置をx=0とし、波が左から入るとしよう。すると、入射波incident waveは複素波動関数で以下のように表せる。
f~I(x,t)=A~Iei(k1x−wt),x<0
入射波は、糸1に沿って戻る反射波reflected waveと糸2に沿って進む透過波transmitted waveを生じる。
f~R(x,t)=A~Rei(−k1x−wt),x<0
f~T(x,t)=A~Tei(k2x−wt),x>0
ここで注意すべき点は、糸の質量によって波の速度は変わるが、振動数ωは変わらないことだ。波源が同じであるため、糸のすべての部分で振動数はωであり変わらない。しかし、二つの糸で波の速度が異なるため、波長と波数は変わる。
λ2λ1=k22πk12π=k1k2=v2v1
x<0の領域では、入射波と反射波の両方が存在するため、糸の実質的な変位を次のように表す。
f~(x,t)={A~Iei(k1x−wt)+A~Rei(−k1x−wt)A~Tei(k2x−wt)x<0x>0
当然ながら、糸が結び目(x=0)で切れていなければ、以下の式が成立しなければならない。fはx=0で連続でなければならない。
x→0−limf(x,t)=x→0+limf(x,t)
結び目の質量を無視できる場合、fの導関数もx=0で連続でなければならない。
∂x∂f0−=∂x∂f0+
そうでなければ、以下の図のように、張力が打ち消されず、結び目が実質的な力を受けて加速度が続けて大きくなる。上記の境界条件は実波動関数f(x,t)に適用されるが、複素波動関数f~にもそのまま適用される。f~の虚部は、実部のコサインがサインに変わっただけの違いだ。
x→0−limf~(x,t)=x→0+limf~(x,t)
∂x∂f~0−=∂x∂f~0+
上記の条件を(2)に適用すると、以下の2つの式が得られる。
A~I+A~R=A~Tk1(A~I−A~R)=k2A~T
これらの方程式を連立して、反射波と透過波を入射波の形で表せば
A~R=k1+k2k1−k2A~I,A~T=k1+k22k1A~I
文章が長くなったため計算プロセスは省略したが、気になる場合は記事の最下部を参照してほしい∗。さらに、波数と速度の関係(1)を上記の方程式に適用すると
A~R=v2+v1v2−v1A~I,A~T=v2+v12v2A~I
同様に、計算プロセスが気になる場合は、記事の最下部を参照してほしい∗∗。したがって、実振幅と位相の関係は次の通り。
AReiδR=v2+v1v2−v1AIeiδI,ATeiδT=v2+v12v2AIeiδI
糸2が糸1より軽ければ、μ2<μ1 →v1<v2(∵v=μT)であり、3つの波の位相角はすべて同じだ。δI=δR=δT したがって、反射波と透過波の振幅は
AR=v2+v1v2−v1AI,AT=v2+v12v2AI
糸2が糸1より重ければ、μ1<μ2 →v2<v1(∵v=μT)であり、反射波の位相はπだけずれる。δR+π=δI=δT。そしてcos(−k1x−ωt+δI−π)=−cos(−k1x−ωt+δI)であるため、反射波と透過波の振幅は
AR=v2+v1v1−v2AI,AT=v2+v12v2AI
特に、糸2が糸1に比べて非常に重い場合(または1の端が固定されている場合)は、v2«v1であるため、反射波と透過波の振幅は
AR=AI,AT=0
つまり、透過波はなく、すべて反射される。
*
A~I+A~R=A~Tk1(A~I−A~R)=k2A~T
上記の式をこの式に代入すると
⟹⟹k2(A~I+A~R)=k1(A~I−A~R)(k1−k2)A~I=(k1+k2)A~RA~R=k1+k2k1−k2A~I
この式を下記の式に代入すると
⟹⟹k1(A~I+A~I−A~T)=k2A~T2k1A~I=(k1+k2)A~TA~T=k1+k22k1A~I
**
k1+k2k1−k2=k2k1+1k2k1−1=v1v2+1v1v2−1=v2+v1v2−v1k1+k22k1=k2k1+12k2k1=v1v2+12v1v2=v2+v12v2