根を含む分数の有理化を素早くする方法
📂レンマ根を含む分数の有理化を素早くする方法
数式
a±bx=a−bx(a∓b)
説明
分数の有理化は概念的には簡単だが、分子と分母に複雑な項を掛けて整理するところで計算が多くなり、難しくなる。
しかし、上の公式を利用すれば、迅速かつ簡単に、計算ミスを最小限に抑えながら有理化を行うことができる。ポイントは、分母のルートを剥がすために(α2−β2)の形を作るというアイデアだ。
たとえば、5−12を解く場合、分子と分母に(5+1)を掛ける必要があることを知っている。しかし、分母はとにかく(5−1)=4になることは分かっているので、そのことをわざわざ書くのは労力と時間の無駄であり、分子には(5+1)が乗ることがわかっているので、ただ一発で書けば42(5+1)になる。これで約分すれば25+1を得る。
これを利用すれば、2+12−1=2−1(2−1)(2−1)=3−22のような計算を目分量でもできるようになる。
下の例題を直接解いて、いつでも公式を出せるように体になじませておこう。
例題
(1)
16+82を有理化せよ。(可能なら暗算で)
解答
分子と分母で2を約分すると
8+41=48−4=22−1
(2)
5+74を有理化せよ。
ポストで紹介された公式は、分母の順序にかかわらず必ず効くが、負の数が出ると面倒なので項を整理した方がいい。
解答
5+74=7+54=24(7−5)=2(7−5)
(3)
s:=1+21+2+31+⋯+8+31+3+101とする。
sを求めよ。
分母の項がルートの中で1しか違わないので、有理化すると必ず1になり、分数形を心配する必要はない。
解答
例えば、
2+31=3+21=3−2
このようにすべての項を分子に上げると、
(2−1)+(3−2)+⋯+(10−3)
項を整理するとs=10−1を得る。