3で割ったときの余りが1になる素数の必要十分条件
📂整数論3で割ったときの余りが1になる素数の必要十分条件
定理
p=3 が素数だとしよう。
p≡1(mod3) ⟺ あるa,b∈Zに対して p=a2−ab+b2
説明
p=3は除外されているけど、実際には3=22−2⋅1+12なので、定理に含まれていても大きな問題はない。
例えば13≡1(mod4)は
13=1−4+16=12−1⋅4+42
37≡1(mod4)は
37=9−21+49=32−3⋅7+72
61≡1(mod4)は
61=16−36+81=42−4⋅9+92
このような事実はそれ自体で興味深いが、アイゼンシュタイン整数と深い関連があり、数論をより高い次元に引き上げる。
証明
(⟹)
a2+3b2=(a+b)2−(a+b)(a−b)+(a−b)2
ゆえに、p=a2+3b2を満たすa,b∈Zの存在を示せばよい。
パート1.
p≡1(mod3)で奇数なので、あるk∈Nについてp=6k+1と表せる。
パート1-1. ガウスの二次互反律
ガウスの二次互反律:異なる二つの奇数p,qについて
- [2]: (qp)(pq)=(−1)2p−12q−1
ガウスの二次互反律によって
(3p)(p3)====(−1)2p−123−1(−1)2(6k+1)−1(−1)3k(−1)k
パート1-2. オイラーの基準
オイラーの基準: a2p−1≡(pa)(modp)
オイラーの基準によって
(p−1)≡(−1)2p−1≡(−1)k(modp)
パート1-3. レジャンドル記号の乗法的性質
レジャンドル記号の乗法的性質: 2より大きい素数pに対して、(pab)=(pa)(pb)
レジャンドル記号の乗法的性質によって
(p3)=(p−1)(p−3)
p≡1(mod3)なのでx2≡p(mod3)を満たすx=1が存在して
(3p)=1
となるべきだ。よって、次を得る。
(3p)(p3)=(p−1)(p−3)
パート1-4.
- ケース1. kが偶数
- パート1-1によって(3p)(p3)=1
- パート1-2によって(p−1)=1
- パート1-3によって1=1⋅(p−3)
- ケース2. kが奇数
- パート1-1によって(3p)(p3)=−1なので(3p)=−(p3)
- パート1-2によって(p−1)=−1なので(3p)=(p−1)(p3)=(p−3)
- パート1-3によって1=(p−3)
どちらの場合も−3はpの二次剰余であり、c2≡−3(modp)を満たすc∈Zが存在する。両辺にB2を掛けて移項すると
(cB)2+3B2≡0(modp)
が得られ、A:=(cB)と置けばあるM∈Zについて
A2+3B2=Mp
である。また
M=pA2+3B2≤p(p−1)2−3⋅12=p−p2p−4<p
だからM<pである。このMを継続してM=1にすると、あるa,b∈Zに対してp=a2+3b2と言える。
パート2. 1≤r<M
u≡A(modM)v≡B(modM)−2M≤u,v≤2M
を満たすu,v∈Zを考えてみよう(例えばM=13でA≡10(mod13)ならu≡−3(mod13)なので存在性は常に保証されている)。それならばパート1でA2+3B2=pMだったので
u2+3v2≡A2+3B2≡0(modM)
であり、あるr∈Zについてu2+3v2=rMである。
パート2-1. r<M
r=Mu2+3v2≤M(M/2)2+3(M/2)2≤M
だからr≤Mである。
M=rの場合は2M=∣u∣=∣v∣の場合しかないので
u2+3v2=4u2=4v2=M2
である。
- ここでM=∣2u∣は偶数なので、あるα∈Zについてu=Mα+A=2∣u∣α+Aだからu≡A(mod2)である。
- 同様にM=∣2v∣で、あるβ∈Zについてv=Mβ+B=2∣v∣β+Bだからv≡B(mod2)である。
まとめるとuとAは同時に偶数または奇数でなければならず、vとBも同時に偶数または奇数でなければならない。これに対して
A2+3B2=Mp=2∣u∣p
という式が成り立つか確認してみよう。
- ケース1. AとBが両方偶数
Aが偶数なので、∣u∣も偶数になり2で割ることができる。A2+3B2=2∣u∣pの両辺を4で割ると
(2A)2+3(2B)2=(2∣u∣)p
これはパート1でA,B,Mを過度に大きく設定したことになる。新たに
A′:=(2A)B′:=(2B)M’:=(2∣u∣)
を設定してパート2を再開すればよい。 - ケース2. Aは偶数、Bは奇数
A2+3B2=2∣u∣pの左辺は奇数だけど右辺は偶数なので式A2+3B2=Mpは成り立たない。 - ケース3. Aは奇数、Bは偶数
A2+3B2=2∣u∣pの左辺は奇数だけど右辺は偶数なので式A2+3B2=Mpは成り立たない。 - ケース4. AとBが両方奇数
あるn,m∈Zにつ