パップス-グルディンの定理の証明
📂多変数ベクトル解析パップス-グルディンの定理の証明
定理

平面上の図形 F の面積を A とし、F を z 軸で回転して得られた回転体 W の体積を V とする。z 軸と F の重心間の距離を r とすると
V=2πrA
説明
パップス-ギュルダンの定理は、高校レベルでは証明できないが、回転体について学ぶときに先生たちがよく言及する定理だ。実際に大学レベルの数学を勉強すれば証明はできるが、意外と使う機会はほとんどない。
証明
主張: F の重心は r=A∬FydA にあるので、V=2π∬FydA であることを示せばいい。
パート 1.
函数 Φ1:F′→F を Φ(u,v)=(0,y(u,v),z(u,v)) のように定義すると、Φ1 は全単射になる。これを利用して座標を変換すると、ヤコビアンは
det∂u∂y∂u∂z∂v∂y∂v∂z=∂u∂y∂v∂z−∂v∂y∂u∂z
従って、F の面積は
A=∬FdA=∬F′∂u∂y∂v∂z−∂v∂y∂u∂zdudv
パート 2.
W’:=F′×[0,2π] としよう。函数 Φ2:W’→W を Φ(u,v,θ)=(y(u,v)cosθ,y(u,v)sinθ,z(u,v)) のように定義すると、Φ2 は全単射になる。これを利用して座標を変換すると、ヤコビアンは
===det∂u∂ycosθ∂u∂ysinθ∂u∂z∂v∂ycosθ∂v∂ysinθ∂v∂z−ysinθycosθ0−∂u∂y∂v∂zycos2θ+∂v∂y∂u∂zycos2θ−(∂u∂y∂v∂zysin2θ−∂v∂y∂u∂zysin2θ)∂u∂y∂v∂zy−∂v∂y∂u∂zyy∂u∂y∂v∂z−∂v∂y∂u∂z
最初の等式は、3番目の行に関するラプラス展開によって成立する。従って、W の体積は
V=∭WdV=∭W’y∂u∂y∂v∂z−∂v∂y∂u∂zdudvdθ
パート 3.
上で得られた結果を合わせると
V===∭W’y∂u∂y∂v∂z−∂v∂y∂u∂zdudvdθ∫02π∬F’y∂u∂y∂v∂z−∂v∂y∂u∂zdudvdθ=2π∬F’y∂u∂y∂v∂z−∂v∂y∂u∂zdudv2π∬FydA
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