メルセンヌ素数
📂整数論メルセンヌ素数
定義
Mn=2n−1が素数なら、Mnをメルセンヌ素数mersenne Primeと呼ぶ。
説明
メルセンヌ素数の発見は、p=xn−1の形が素数かどうかの探求から始まる。式を見るとすぐにxが奇数の場合、p=2を除いて素数になることは不可能だと分かる。また、
xn−1=(x−1)(xn−1+xn−2+⋯+x2+x+1)
なので、(xn−1+xn−2+⋯+x2+x+1)がどんな数であれ、少なくとも(x−1)は必ず1でなければならない。つまりxは偶数であるだけではなく、正確に2でなければならず、したがってp=2n−1の形だけを気にすればよい。
2018年5月までに発見されたメルセンヌ素数は合計で50個あり、最も大きなメルセンヌ素数はM77,232,917である。これは数字の長さが23,249,425にも及ぶ大きな数だ。一方、最初に現れるメルセンヌ素数をいくつか見てみると、興味深い点を発見できる。
M2M3M5M7M13=22−1=3=23−1=7=25−1=31=27−1=127=213−1=8191
定理
メルセンヌ素数Mnについて、nは素数である。
証明
メルセンヌ素数Mn=2n−1について、2つの整数a,bに対してn=abと仮定してみると、
2ab−1=(2a−1)(2a(b−1)+2a(b−2)+⋯+2a+1)
つまり、2ab−1は合成数であり、これは仮定に矛盾する。
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逆が成り立たないことを示す反例としては、n=11の場合がある。M11:=211−1=2047は23と89の積であり、M11はメルセンヌ素数ではない。