無限級数が収束するなら、無限数列は0に収束することを証明
📂微分積分学無限級数が収束するなら、無限数列は0に収束することを証明
定理
n=1∑∞an が収束するなら、n→∞liman=0
説明
初めて接すると直感と異なり少し戸惑う定理だが、なぜ逆が成り立たないのか疑問に思うかもしれない。その代表的な反例としては、以下の数列を考えることができる。
anbn=n1=n−n−1
両方の数列は共に0に収束するが、その和は無限に発散する。最初の場合は、「オーレムの証明」を参照すると良い。
対偶を考えると、「無限数列が0に収束しないなら無限級数が発散する」になり、「発散判定法Divergence Test」という名前で無限級数が発散することを示すのに使用される。
証明
S:=n=1∑∞an
こう置いて、an を次のように表す。
an=k=1∑nak−k=1∑n−1ak
両辺に極限を取ると、
n→∞liman==n→∞lim(k=1∑nak−k=1∑n−1ak)n=1∑∞an−n=1∑∞an=S−S=0
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