オイラーのトーシェント定理の証明
📂整数論オイラーのトーシェント定理の証明
定理
gcd(a,m)=1⟹aϕ(m)≡1(modm)
説明
この定理がフェルマーの小定理を一般化したものであることがすぐにわかり、実際、証明法もほぼ同じである。
証明
オイラーのφ関数の定義によると、1≤bi≤m 中 gcd(bi,m)=1 を満たす bi の正確な数は ϕ(m) 個存在する。この集合を
B:={b1,b2,⋯,bϕ(m)}
としよう。すると、gcd(a,m)=1 だから
aB={ab1,ab2,⋯,abϕ(m)}
は全く同じ集合になる。だから、
b1b2⋯bϕ(m)≡ab1ab2⋯abϕ(m)(modm)
右辺の a をまとめると、
b1b2⋯bϕ(m)≡aϕ(m)b1b2⋯bϕ(m)(modm)
gcd(b1b2⋯bϕ(m),m)=1 で両辺を消すことにより、以下を得る。
aϕ(m)≡1(modm)
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