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パス連結成分 📂位相幾何学

パス連結成分

定義 1

ある位相空間 XX のパス連結部分空間の中で、自分自身だけを連結スーパーセットとして持つパス連結集合を XXパス連結成分という。特に、xXx \in X を含むパス連結成分をPxP_{x} と書く。

定理

  • [1]: xXx \in X はただ一つの PxP_{x} にのみ属する。
  • [2]: a,bXa,b \in X に対して、Pa=PbP_{a} = P_{b}PaPb=P_{a} \cap P_{b} = \emptyset のどちらかである。
  • [5]: XX がパス連結空間であることと、XX がただ一つのパス連結成分を持つことは、互いに同値である。

連結成分との違い

一見すると、連結成分との違いは全くないように見えるが、よく見ると定理[4]が巧妙に抜けていることがわかる。その性質は以下の通りである。

  • [4]: XX のすべての連結成分は、XX で閉じ集合である。

[4]で「連結」を「パス連結」に変えたときに成立しない反例は、位相数学者のサイン曲線である。


  1. Munkres. (2000). Topology(2nd Edition): p160. ↩︎