パス連結成分
定義 1
ある位相空間 のパス連結部分空間の中で、自分自身だけを連結スーパーセットとして持つパス連結集合を のパス連結成分という。特に、 を含むパス連結成分を と書く。
定理
- [1]: はただ一つの にのみ属する。
- [2]: に対して、 か のどちらかである。
- [5]: がパス連結空間であることと、 がただ一つのパス連結成分を持つことは、互いに同値である。
連結成分との違い
一見すると、連結成分との違いは全くないように見えるが、よく見ると定理[4]が巧妙に抜けていることがわかる。その性質は以下の通りである。
- [4]: のすべての連結成分は、 で閉じ集合である。
[4]で「連結」を「パス連結」に変えたときに成立しない反例は、位相数学者のサイン曲線である。
Munkres. (2000). Topology(2nd Edition): p160. ↩︎