ジューコフスキー変換
📂複素解析ジューコフスキー変換
定義

w=f(z)=az+zb としよう。a=b ならば、f を ジュコフスキー変換joukowski transform といい、中心が 0 でない円を飛行機の翼断面の形に対応させる。
- [1]: f は、中心が 0 の円を楕円に対応させる。
- [2]: f は、0 から始まる半直線を双曲線に対応させる。
説明
ジュコフスキーzhukovsky は、航空力学などの分野に業績を残したソビエトの物理学者です。飛行機の翼断面を円に対応させることができるということは、航空力学の問題を複素解析で解くことができるという意味です。
証明
[1]
z=reiθ,w=u+iv とすると
u=arcosθ+rbcosθ=(ar+rb)cosθv=arsinθ−rbsinθ=(ar−rb)sinθ
p:=ar+rb,q:=ar−rb とすると
pu=cosθqv=sinθ
よって
p2u2+q2v2=1
r を定数とすると、f は 円 ∣z∣=r を楕円に対応させることがわかる。
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[2]
z=reiθ,w=u+iv とすると
u=arcosθ+rbcosθ=(ar+rb)cosθv=arsinθ−rbsinθ=(ar−rb)sinθ
一方
cosθu=ar+rbsinθv=ar−rb
よって
cos2θu2−sin2θv2=4ab
θ を定数とすると、f は x 軸と角度 θ をなす半無限直線を双曲線に対応させることがわかる。
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