位相数学における基底の同値条件
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定義
集合 X で、B は位相 T の基底であり、B′ は位相 T′ の基底であるとするとき、T=T′ であれば、B と B′ は互いに同値という。
定理
基底の同値は、以下の二つの条件を満たすことが必要十分条件である。
- (i): すべての B∈B と x∈B に対して、x∈B′⊂B を満たす B′∈B′ が存在する。
- (ii): すべての B′∈B′ と x′∈b′ に対して、x′∈B⊂b′ を満たす B∈B が存在する。
説明
基底の同値は、与えられた位相の基底は一意でないかもしれないが、本質的に交換可能であるという表現のために作成された。基底を「位相を作るための材料」と見たとき、結果的に作る位相が同じなら、それらを区別する意味がないため、T=T′ という条件は「基底の同値」を話すには合理的な条件だと言える。
証明
B と B′ をそれぞれ T と T′ の基底とする。
(⟹)
B と B′ が互いに同値であるから T=T′ が成り立ち、B∈B と x∈B を考えることができる。
B∈B⊂T=T’
で、B′ はT′ の基底であるから、B は B′ の要素の合併である。x∈B だから、x∈B’⊂B を満たす B′∈B′ が存在し、条件 (i)を満たし、全く同じ方法で、(ii)も満たされることを示せる。
(⟸)
(i), (ii)が成立するとして、T⊂T′ を示すために、U∈T であり、x∈U とする。
B は T の基底であるから、x∈Bx⊂U を満たす Bx∈B が存在する。(i)に従って、すべての x に対して、x∈Bx′⊂Bx を満たす Bx′∈B′ が存在するので、
U=x∈U⋃Bx’
が成立し、T⊂T′ を示した。全く同じ方法で T′⊂T を示せ、T=T′ を得る。
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