ロピタルの定理の証明
📂微分積分学ロピタルの定理の証明
定理
f(x)とg(x)がx=aの近くで微分可能で、g′(x)=0であり、x→alimf(x)=x→alimg(x)=0ならば、
x→alimg(x)f(x)=x→alimg′(x)f′(x)
説明
この定理は多くの受験生にとって魔法の杖のようなものだが、実際には私が個人的に考えるに、大学入試数ヶ月前までは知っていても封印しておき、できるだけ標準的な方法で解くのが良いと思っている。
実際、この定理を最初に証明したのはロピタルではなく、ロピタルが支援していた数学者ヨハン・ベルヌーイだったと言われている。
証明
f(a)=g(a)=0であるため、
x→alimg(x)f(x)=x→alimg(x)−g(a)f(x)−f(a)
また、
f(x)−f(a)={f(x)0,x=a,x=ag(x)−g(a)={g(x)0,x=a,x=a
したがって、f(x)−f(a)とg(x)−g(a)は[x,a]または[a,x]で連続で、(x,a)または(a,x)で微分可能である。
コーシーの平均値の定理
関数f(x),g(x)が[a,b]で連続で、(a,b)で微分可能であり、g′(x)=0ならばg′(c)f′(c)=g(b)−g(a)f(b)−f(a)を満たすcが(a,b)に少なくとも一つ存在する。
コーシーの平均値の定理により、g′(c)f′(c)=g(x)−g(a)f(x)−f(a)を満たすcが(x,a)または(a,x)に少なくとも一つ存在する。
cが(x,a)または(a,x)に存在するため、x→aの時、c→aであり、
x→alimg(x)f(x)===x→alimg(x)−g(a)f(x)−f(a)c→alimg′(c)f′(c)x→alimg′(x)f′(x)
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