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リー代数 📂表現論

リー代数

定義1

有限次元 実(複素)ベクトル空間 $\mathfrak{g}$が次のような二項演算 $[\cdot, \cdot] : \mathfrak{g} \times \mathfrak{g} \to \mathfrak{g}$を持てば リー代数Lie algebraとする。

  1. $[\cdot, \cdot]$が双線形bilinearである。
    $$ [ax + by, z] = a[x, z] + b[y, z] $$
  2. $[\cdot, \cdot]$が反対称skew-symmetricである。
    $$ [x, y] = -[y, x] $$
  3. $[\cdot, \cdot]$がヤコビ恒等式を満たす。
    $$ [x, [y, z]] + [y, [z, x]] + [z, [x, y]] = 0 $$

説明

リー代数は $\mathfrak{g}$ のようにフラクトゥール体で表記する。$[\cdot, \cdot]$は ブラケットbracketと読む。一般にリー代数ではブラケット演算は結合則を満たす必要はない。結合則は成り立たないが、その緩い版といえるヤコビ恒等式は成り立つ。

結合代数

$A$を結合代数とし、$\mathfrak{g}$を $A$ の部分空間とする。交換子 $[X, Y] = XY - YX$が $\mathfrak{g}$で閉じていれば、$\mathfrak{g}$はリー代数を成す。

3次元空間と外積

$\mathfrak{g} = \mathbb{R}^{3}$で$[\cdot, \cdot]$を3次元空間の外積とする。

$$ [\mathbf{x}, \mathbf{y}] = \mathbf{x} \times \mathbf{y} $$

すると $\mathfrak{g}$はリー代数を成す。


  1. Brian C. Hall. Lie Groups, Lie Algebras, and Representations (2nd), p49-50 ↩︎