ベルヌーイ分布の平均と分散
📂確率分布論ベルヌーイ分布の平均と分散
公式
X∼ Bin(1,p)の場合、Xの平均と分散はそれぞれ以下の通りである。
E(X)=p
Var(X)=p(1−p)=pq,q=1−p
証明
p∈[0,1]に対して、次のような確率質量関数を持つ離散確率分布をベルヌーイ分布Bernoulli distributionと言う。
f(x)=px(1−p)1−x,x=0,1
直接計算
期待値の定義により、
E(X)=x=0,1∑xf(x)=0⋅f(0)+1⋅f(1)=0⋅(1−p)+1⋅p=p
分散を得るためにE(X2)を計算しよう。
E(X2)=x=0,1∑x2f(x)=02⋅f(0)+12⋅f(1)=02⋅(1−p)+12⋅p=p
分散はVar(X)=E(X2)−E(X)2なので、
Var(X)=p−p2=p(1−p)=pq
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積率母関数から
ベルヌーイ分布の積率母関数は次の通り。
m(t)=1−p+pet=q+pet
期待値はm′(0)なので、
E(X)=m′(0)=pet∣t=0=p
分散を求めるためにm′′(0)を計算しよう。
m′′(t)=pet∣t=0=p
分散はVar(X)=m′′(0)−m′(0)2なので、
Var(X)=p−p2=p(1−p)=pq
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