3次元空間での内積とは?
📂数理物理学3次元空間での内積とは?
定義
二つの3次元ベクトルA=(Ax,Ay,Az)とB=(Bx,By,Bz)の内積を以下のように定義する。
A⋅B:=AxBx+AyBy+AzBz
説明
実は上の定義は、具体的にはdot productドット積である。内積はinner productの訳で、これはよくもっと一般的な概念を指す時に使われる。しかし、普通高校や物理学の授業ではただ内積と言う。計算結果がスカラー(定数)であるため、スカラー積とも言う。
表記法
一般的に各成分の添え字を数字で表記し、以下のように∑記号で示す。
A⋅B=A1B1+A2B2+A3B3=i=1∑3AiBi=δijAiBj
この時、δijはクロネッカーのデルタである。
性質
∣A∣=Ax2+Ay2+Az2をベクトルAの大きさとし、θをベクトルAとBの間の角度とすると、以下が成立する。
A⋅B=∣A∣∣B∣cosθ
交換法則: A⋅B=B⋅A
加法に対する分配法則: A⋅(B+C)=A⋅B+A⋅C
参照