合併の生成は生成の和と等しい
📂線形代数合併の生成は生成の和と等しい
定理
S1,S2をベクトル空間Vの部分集合としよう。すると、次が成り立つ。
span(S1∪S2)=span(S1)+span(S2)
ここで、spanは生成を意味し、+は集合の和を意味する。
証明
span(S1∪S2)⊂span(S1)+span(S2)
v∈span(S1∪S2)とする。すると、vは以下のように表現できる。
v=i=1∑naixi+j=1∑mbjyj,xi∈S1, yj∈S2
最初の和はspan(S1)に属し、二つ目の和はspan(S2)に属する。従って、v∈span(S1)+span(S2)である。
span(S1∪S2)⊃span(S1)+span(S2)
u=i=1∑naixiandv=j=1∑mbjyj,xi∈S1, yj∈S2
このようなu∈span(S1),v∈span(S2)について、u+v∈span(S1)+span(S2)とする。すると、u+v=i=1∑naixi+j=1∑mbjyjが成り立つので、u+v∈span(S1∪S2)である。
■