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ベクトル空間における部分空間の和 📂線形代数

ベクトル空間における部分空間の和

定義1

W1,W2W_{1}, W_{2}ベクトル空間VV部分空間としよう。W1W_{1}W2W_{2}sumW1+W2W_{1} + W_{2}と表して、以下のように定義する。

W1+W2:={x+y:xW1,yW2} W_{1} + W_{2} := \left\{ x + y : x\in W_{1}, y \in W_{2} \right\}

一般化2

W1,W2,,WkW_{1}, W_{2}, \dots, W_{k}ベクトル空間VV部分空間としよう。これらの部分空間のW1++WkW_{1} + \cdots + W_{k}と表し、以下のように定義する。

W1++Wk=i=1kWi:={v1++vk:viWi for 1ik} W_{1} + \cdots + W_{k} = \sum\limits_{i=1}^{k}W_{i} := \left\{ v_{1} + \cdots + v_{k} : v_{i} \in W_{i} \text{ for } 1 \le i \le k \right\}

説明

部分空間でなくても部分集合でも定義には問題ない。

定義からわかるように、必ずしもベクトル空間である必要はなく、要素の加算がうまく定義されていれば良い。したがって、W1W_{1}W2W_{2}部分群であれば、定義するのに問題はない。反対に言えば、要素同士の加算がなければ、定義できない。

参照


  1. Stephen H. Friedberg, Linear Algebra (第4版, 2002), p22 ↩︎

  2. Stephen H. Friedberg, Linear Algebra (第4版, 2002), p275 ↩︎