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ポテンシャル、ポテンシャルエネルギーの一般的な定義 📂数理物理学

ポテンシャル、ポテンシャルエネルギーの一般的な定義

定義1

(スカラー) ポテンシャル

ベクトル場 V\mathbf{V}が保存場であるとしよう。つまり、×V=0\nabla \times \mathbf{V} = \mathbf{0}とする。そうすると、V=W\mathbf{V} = -\nabla Wを満たすスカラー場 WWが存在し、これをV\mathbf{V}の**(スカラー) ポテンシャル**と呼ぶ。

ベクトル ポテンシャル

ベクトル場V\mathbf{V}V=0\nabla \cdot \mathbf{V} = 0を満たすとする。そうすると、V=×A\mathbf{V} = \nabla \times \mathbf{A}を満たすベクトル場A\mathbf{A}が存在し、これをV\mathbf{V}ベクトル ポテンシャルと呼ぶ。

説明

ポテンシャルの正式な韓国語表記はポテンシャルではなく ‘퍼텐셜’ だ。

スカラーポテンシャルは単にポテンシャルと呼ばれる。

ベクトル場V\mathbf{V}の単位が力である場合、特にポテンシャル エネルギーと呼ばれる。

力学

ポテンシャル エネルギー

1次元での力FFポテンシャル エネルギーは、次を満たすVVで定義される。

F(x)=dV(x)dx F(x) = -\dfrac{d V(x)}{d x}

これは上記の定義を3次元から1次元に簡単にしたものに過ぎない。また、FFは力であるため、VVをポテンシャル エネルギーと呼ぶ。

電磁気学

電気 ポテンシャル

電場E\mathbf{E}に対して、次を満たすスカラー場VV電気ポテンシャル(電位)と呼ぶ。

E=V \mathbf{E} = - \nabla V

電荷量がQQの試験電荷が受ける電気力は、クーロンの法則によりF=QE\mathbf{F} = Q \mathbf{E}となる。したがって、電場の単位は力ではないため、電気ポテンシャルをポテンシャルエネルギーとは呼ばない。

磁気 ポテンシャル

磁場B\mathbf{B}に対して、次を満たすベクトル場A\mathbf{A}磁気ポテンシャルと呼ぶ。

B=×A \mathbf{B} = \nabla \times \mathbf{A}

同様に、ローレンツ力の法則により磁気力はFm=Q(v×B)\mathbf{F}_{m} = Q (\mathbf{v} \times \mathbf{B})となるため、B\mathbf{B}の単位は力ではなく、磁気ポテンシャルをポテンシャルエネルギーとは呼ばない。


  1. Mary L. Boas, 数理物理学(Mathematical Methods in the Physical Sciences, 최준곤 訳) (第3版, 2008), p338-339 ↩︎