ポテンシャル、ポテンシャルエネルギーの一般的な定義
定義1
(スカラー) ポテンシャル
ベクトル場 が保存場であるとしよう。つまり、とする。そうすると、を満たすスカラー場 が存在し、これをの**(スカラー) ポテンシャル**と呼ぶ。
ベクトル ポテンシャル
ベクトル場がを満たすとする。そうすると、を満たすベクトル場が存在し、これをのベクトル ポテンシャルと呼ぶ。
説明
ポテンシャルの正式な韓国語表記はポテンシャルではなく ‘퍼텐셜’ だ。
スカラーポテンシャルは単にポテンシャルと呼ばれる。
ベクトル場の単位が力である場合、特にポテンシャル エネルギーと呼ばれる。
力学
ポテンシャル エネルギー
1次元での力のポテンシャル エネルギーは、次を満たすで定義される。
これは上記の定義を3次元から1次元に簡単にしたものに過ぎない。また、は力であるため、をポテンシャル エネルギーと呼ぶ。
電磁気学
電気 ポテンシャル
電場に対して、次を満たすスカラー場を電気ポテンシャル(電位)と呼ぶ。
電荷量がの試験電荷が受ける電気力は、クーロンの法則によりとなる。したがって、電場の単位は力ではないため、電気ポテンシャルをポテンシャルエネルギーとは呼ばない。
磁気 ポテンシャル
磁場に対して、次を満たすベクトル場を磁気ポテンシャルと呼ぶ。
同様に、ローレンツ力の法則により磁気力はとなるため、の単位は力ではなく、磁気ポテンシャルをポテンシャルエネルギーとは呼ばない。
Mary L. Boas, 数理物理学(Mathematical Methods in the Physical Sciences, 최준곤 訳) (第3版, 2008), p338-339 ↩︎