論文作成時のFig.、Eq.、Ref.などの略語ルール整理
概要
通常の略語ではなく、論文でよく使われるFig.、Eq.、Ref.などについてのルールを例とともに整理しておいた。ジャーナルによってスタイルが異なりうるため、それぞれのガイドを参照するのが最も良いが、それでもほとんどはほぼ普遍的だと見なして差し支えない。
ルール 1
本当に簡単には、次の三つの事項さえ守ればよい。
1. Tableは略さない
Figure、Equation、Referenceは略してFig.、Eq.、Ref.と書くが、Tableは略さずそのままTableと書く。ちなみに略語にも数の一致があり、複数のFigure、Equation、ReferenceはFigs.、Eqs.、Refs.と書くことになる。Tableも略しはしないが数の一致はある。Tableが例外だということを覚えにくければ、Tableはそもそも略語でも点を打たないTableだと考えるのが楽である。
| 原語 | 略語 | 略語(複数) |
|---|---|---|
| Figure | Fig. | Figs. |
| Equation | Eq. | Eqs. |
| Reference | Ref. | Refs. |
| Table | Table | Tables |
- Table 1が文の最後に来たが略さなかった:

- 同時に複数のテーブルに言及したためTableも複数形になった:

Figureの番号は括弧で囲まない
- 一つの大きな図の中でサブフィギュアを表す(a)、(b)のような表記をパネルラベルpanel labelという。フィギュアの番号とパネルラベルは空白なしでつなげて書く:

ちなみに単語と番号の間には一つの空白が入る。特に$\LaTeX$なら改行を許容しない空白である~を追加してFig.~\ref{fig:loss}(a)のように書くことになる。
Equationの番号は丸括弧で囲む
- EquationあるいはEq.の後ろに方程式の番号を丸括弧で囲んだ:

同様に単語と丸括弧の間には一つの空白が入る。特に$\LaTeX$なら改行を許容しない空白である~を追加してEq.~(\ref{eq:loss})のように書くことになる。
Referenceの番号は普通気にする必要がない
- 35番のリファレンスがRef. [35]のように現れた:

$\LaTeX$ならわざわざ意識しなくても自動で角括弧で囲まれることもあり、丸括弧のこともあり、上付き文字に上がることもある。ただし注意するなら、文を区切るコンマやピリオドがあればその前に\cite{}が入らなければならない。
2. 文の始まりなら略さず書く
その段落でいつ登場するかとはまったく関係なく、文が始まるときに登場する場合は略さず書く。以前に言及されたかどうかもまったく関係ない。
- 段落の始まりでも中間でも、文単位で見ればFigure 4が最も前にあるため略さず書かれた:

3. 文の始まりでなければ略語で書く
文の始まりでなければ略語を使う。
- 同じFigureでも文の最も前に書かれたFigure 11は略さず書かれたが、Fig. 9と10は文の中間に登場したため略語で書かれた:

Zhai, Z. M., Kong, L. W., & Lai, Y. C. (2023). Emergence of a resonance in machine learning. Physical Review Research, 5(3), 033127. https://doi.org/10.1103/PhysRevResearch.5.033127 ↩︎
