正規分布に従う集団の母分散の推定
📂統計的検定正規分布に従う集団の母分散の推定
仮説検定
標本 の数が n である母集団の分布が 正規分布 N(μ,σ2) に従うとしよう。母分散 の候補 σ0 に対する 仮説検定 は次のようになる。
- H0: σ2=σ02
- H1: σ2=σ02
検定統計量
検定統計量 は 標本分散 S2 について次のようである。
X2=σ02(n−1)S2
この検定統計量は帰無仮説が正しいという仮定の下で 自由度 が (n−1) である カイ二乗分布 に従う。
説明
仮説は 有意水準 α に対して X2 が χ1−α2(n−1) と χα2(n−1) の間にあるかを確認する両側検定two-tailed testを通じて行われる。もし以下のように X2 が範囲内にある場合、帰無仮説を棄却できなくなり、母分散が σ02 であるという結論を出せる。
χα/22(n−1)≤X2≤χ1−α/22(n−1)