多変量正規分布での独立とゼロ相関は同値である
📂確率分布論多変量正規分布での独立とゼロ相関は同値である
定理
X=μ=Σ=[X1X2][μ1μ2][Σ11Σ21Σ12Σ22]:Ω→Rn∈Rn∈Rn×n
ジョーダンブロック形で表されたX、μ、Σに対して、多変量正規分布に従うランダムベクトルX∼Nn(μ,Σ)が与えられたとしよう。すると、次が成り立つ。
X1⊥X2⟺Σ12=Σ21=O
説明
Σ12=Σ21=Oは、二つのランダムベクトルX1とX2の共分散が0であることを意味する。
一般的に相関関係がないからといって独立であるわけではないが、これらが等価になる条件は、各自が正規分布に従うことである。これは誰もが知っている事実だが、意外と直接証明してみた人は少ない。
証明
(⟹)
X1に属するインデックスをi、X2に属するインデックスをjとし、すべてのi=jに対してXi⊥Xjとする。
===Cov(Xi,Xj)E(Xi−μi)(Xj−μj)E(Xi−μi)E(Xj−μj)0⋅0
(⟸)
Σ12=Σ12T=Σ21=Oとする。
多変量正規分布の周辺ランダムベクトル: もしX∼Nn(μ,Σ)であれば、その周辺ランダムベクトルの一つX1は多変量正規分布Nm(μ1,Σ11)に従う。
X1とX2はXの周辺ランダムベクトルであり、それぞれ多変量正規分布Nm(μ1,Σ11)とNn−m(μ2,Σ22)に従うため、それぞれの積率生成関数MX1、MX2はt1∈Rmとt2∈Rn−mに対して次のようになる。
MX1(t1)=MX2(t2)=exp[t1Tμ+21t1TΣt1]exp[t2Tμ+21t2TΣt2]
多変量正規分布の積率生成関数: X∼Np(μ,Σ)の積率生成関数は次のとおりである。
MX(t)=exp(tTμ+21tTΣt),t∈Rp
Xの積率生成関数はX1、X2のそれぞれの積率生成関数MX1、MX2の積として表される。ここでt∈Rnはt=[t1t2]である。
=====MX(t)exp[tTμ+21tTΣt]exp[t1Tμ1+t2Tμ2+21(t1TΣ11t1+t1TΣ12t2+t2TΣ21t1+t2TΣ22t2)]exp[t1Tμ1+t2Tμ2+21(t1TΣ11t1+0+0+t2TΣ22t2)]exp[t1Tμ+21t1TΣt1]exp[t2Tμ+21t2TΣt2]MX1(t1)MX2(t2)
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