カイ二乗分布の十分統計量
📂確率分布論カイ二乗分布の十分統計量
定理
カイ二乗分布に従うランダムサンプル X:=(X1,⋯,Xn)∼χ2(r) が与えられているとしよう。r に対する十分統計量 T は、次の通りである。
T=(i∏Xi)
証明
ガンマ分布とカイ二乗分布の関係:
Γ(2r,2)⟺χ2(r)
ガンマ分布の十分統計量: ガンマ分布に従うランダムサンプル X:=(X1,⋯,Xn)∼Γ(k,θ) が与えられているとしよう。
(k,θ) に対する十分統計量 T は、次の通りである。
T=(i∏Xi,i∑Xi)
カイ二乗分布は本質的にガンマ分布であり、ガンマ分布でのk=r/2 に対する十分統計量が ∏iXi であるため、カイ二乗分布の十分統計量も ∏iXi である。
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