慣性モーメントと旋回半径
慣性モーメント
$$ \begin{align*} I &= \sum_{i} m_{i} {r_{i}}^2 \\ I &= \int r^2 dm \end{align*} $$
慣性モーメントmoment of inertiaは(粒子の質量)$\times$(回転軸から粒子までの距離)で定義され、物体が回転運動を続けようとする性質を表す物理量である。記号は$I$で、英語のInertiaの最初の文字から取られたものと思われる。単位は$[kg \cdot m^2]$である。並進運動における質量と同じ役割をすると見なすことができる。つまり、角運動量$L=I \omega $が一定のとき、慣性モーメントが大きいほど角速度は小さくなる。複数の粒子がある場合、粒子系の慣性モーメントは、各粒子の慣性モーメントをすべて足し合わせて計算する。質点が連続的に分布する物体の場合は、積分により計算する。
回転半径
慣性モーメントを全質量で割ると、回転軸からの距離の二乗の平均値を得る。これを回転半径radius of gyrationと言い、$k$で表記される。
$$ k=\sqrt{\frac{I}{m}} $$