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二項定理の証明 📂レンマ

二項定理の証明

定義

  1. 有限集部分集合組み合わせcombinationとする。
  2. 基数nnである集合から基数がrrである部分集合の数をnCr{_n C _r}と表し、二項係数binomial coefficientと呼ぶ。 nCr=(nr)=n!r!(nr)! {_n C _r} = \binom{n}{r} = {{ n! } \over { r ! (n-r)! }}

定理

二項定理binomial theorem

(x+y)n=r=0nnCrxrynr (x+y)^{n} = \sum_{r=0}^{n} {_n C _r} x^{r} y^{n-r}

二項係数減法公式

(mx)(mx)1=(m1x1) \binom{m}{x} \left( {\frac{ m }{ x }} \right)^{-1} = \binom{m-1}{x-1}

説明

参考として上記で二項定理を除き、他の公式の名前は実際に使われている名称ではなく、便宜上付けたものであることに注意しろ。

二項定理は組合せ論において最も有名で重要な定理であり、分野を問わず広く応用される。

証明

二項定理以外の証明は各公式ごとの文書で別に扱う。


(x+y)n(x+y)^{n}を展開するとき、xrynrx^{r} y^{n-r}の係数は (x+y)n=(x+y)(x+y)(x+y)(x+y) (x+y)^{n} = (x+y)(x+y)(x+y) \cdots (x+y) の各(x+y)(x+y)の中からxxnn個、yynrn-r個選ぶことと同じである。したがって組み合わせの数nCr_n C _rxrynrx^{r} y^{n-r}の係数となるので次が成り立つ。 (x+y)n=r=0nnCrxrynr (x+y)^{n} = \sum_{r=0}^{n} {_n C _r} x^{r} y^{n-r}