ポアンカレ写像
定義 1
ユークリッド空間 と オープンセット において 連続 な 関数 に対して、次のような ベクトル場 が 微分方程式 で与えられているとする。 その フロー を として表し、ベクトル場を横切る 次元の 曲面 を考えよう。オープンセット に対して次のような マップ を ポアンカレ・マップPoincaré map と呼ぶ。 ここで は から出発して再び に戻る時間を意味する。
- のすべての点で なら はベクトル場を横切るtransverseという。
説明
により 上でそのフロー はその中間過程を省略し、 を漂うこととなる。
デンマでは遠距離攻撃を防ぐ平面拘束2に似たイメージだ。ポアンカレ・マップはベクトル場で表現されたシステムを に次元を一つ下げたマップだ。 次元が一つ減少するので失われる情報も多いが、全体的な様相に興味があるならどんな問題でも使う価値がある。
参考
- 固定点の双曲性 の定義を利用して リミットサイクルの双曲性 を定義するとき、ポアンカレ・マップが使われる。
Wiggins. (2003). Introduction to Applied Nonlinear Dynamical Systems and Chaos Second Edition(2nd Edition): p123. ↩︎
https://comic.naver.com/webtoon/detail.nhn?titleId=119874&no=119 ↩︎