대각합
📂行列代数대각합
定義
n×n 行列 Aが次のように与えられたとする。
A=a11a21⋮an1a12a22⋮an2⋯⋯⋱⋯a1na2n⋮ann
Aの対角成分の和をAのトレースtraceと定義し、次のように表記する。
tr(A)=Tr(A)=a11+a22+⋯+ann=i=1∑naii
説明
次のようにトレースを関数と考えることもできる。Mn×n(R)を実数を成分に持つn×n行列の集合とする。このとき、Trは次のように定義される関数である。
Tr:Mn×n(R)→R,Tr(A)=i=1∑naii
トレースが関数であれば微分することもできる。
性質
A=[aij], B=[bij], Cがn×n行列、kが定数とする。
(a) 定数倍のトレースとトレースの定数倍は等しい。
Tr(kA)=kTr(A)
(b) 和のトレースとトレースの和は等しい。
Tr(A+B)=Tr(A)+Tr(B)
(a)+(b) トレースは線形である。
Tr(kA+B)=kTr(A)+Tr(B)
(c) ABとBAのトレースは等しい。
Tr(AB)=Tr(BA)
- (c') 循環性質Cyclic Property: 上の事実から次の式が成立することがわかる。
Tr(ABC)=Tr(BCA)=Tr(CAB)
- (c") 実際、任意のA∈Rn×kとB∈Rk×nに対しても成り立つ。
(d) Aと転置行列 ATのトレースは等しい。
Tr(A)=Tr(AT)
(e) 次が成立する。
i,k∑aikbki=Tr(AB)=Tr(BTAT)
i,k∑aikbik=Tr(ABT)=Tr(ATB)
証明
(e)
二つの行列A, Bの積の(i,j)成分は次のように表せる。
[AB]ij=k∑aikbkj
トレースとは、i=jである成分を全て足したものだから、
Tr(AB)=i,k∑aikbki
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