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微分可能ならば連続である 📂解析学

微分可能ならば連続である

定理1

f:[a,b]Rf : [a,b] \to \mathbb{R}としよう。もしffp[a,b]p \in [a,b]で微分可能であれば、ffppで連続である。

説明

逆の「連続であれば微分可能である」とは成り立たないことに注意しよう。

昔、【簡単積分】(簡単に言って、微分可能ならば連続である)という言葉遊びがあったが、今の学生は簡単積分が誰かわからないだろうから、使われなくなったドリップではないだろうか。

証明

ffppで連続であるための同値条件は次の通りである。

limxpf(x)=f(p) \lim \limits_{x \to p}f(x)=f(p)

したがって、limxp(f(x)f(p))=0\lim \limits_{x \to p} \left( f(x) - f(p) \right) = 0であることを示せばよい。ffppで微分可能であると仮定しよう。すると、次のことが成立する。

limxp(f(x)f(p))=limxp[f(x)f(p)xp(xp)]=limxpf(x)f(p)xplimxp(xp)=f(p)0=0 \begin{align*} \lim \limits_{x \to p} \left( f(x)-f(p) \right) &= \lim \limits_{x \to p}\left[ \frac{ f(x)-f(p) } {x-p}(x-p)\right] \\ &= \lim \limits_{x \to p} \frac{ f(x)-f(p) }{x-p} \cdot \lim \limits_{x \to p} (x-p) \\ &= f^{\prime}(p)\cdot 0 \\ &=0 \end{align*}

2番目の等号は関数の極限の性質によって成立する。


  1. ウォルター・ルーディン, 数学分析の原理(第3版、1976年)、p104 ↩︎