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調整過飽和 📂シュワルツ超函数

調整過飽和

定義1

シュワルツ空間の連続する線形汎関数 T:S(Rn)CT:\mathcal{S}(\mathbb{R}^{n}) \to \mathbb{C}調整された超関数tempered distributionと言う。つまり、調整された超関数はシュワルツ空間の双対空間の要素である。従って、

TS T \in \mathcal{S}^{ \ast }

と表記され、S\mathcal{S}^{ \ast }調整された超関数空間space of tempered distributionと呼ばれる。

説明

調整された超関数 TT線形なので次のが成り立つ。

T(aϕ+bψ)=aT(ϕ)+bT(ψ)(ϕ,ψS(Rn), a,bC) T(a\phi + b \psi) = aT(\phi) + bT(\psi)\quad \left( \phi,\psi \in \mathcal{S}(\mathbb{R}^{n}),\ a,b\in\mathbb{C} \right)

また連続なので次のも成り立つ。

{ϕn}ϕS(Rn)    {T(ϕn)}T(ϕ)(ϕn,ϕS(Rn)) \left\{ \phi _{n} \right\} \to \phi \in \mathcal{S}(\mathbb{R}^{n}) \implies \left\{ T(\phi_{n}) \right\} \to T(\phi) \quad \left( \phi_{n},\phi \in \mathcal{S}(\mathbb{R}^{n})\right)

超関数の場合、定義域の要素であるテスト関数コンパクトサポートを持っていたため、値がどれだけ早く大きくなっても関係なかった。しかし、シュワルツ関数はテスト関数と異なり、コンパクトサポートを持たないので、調整された超関数が早く大きくなりすぎることは許されない。temperedという名称はこの意味から来ており、同じ理由で調整された超関数はslow growthの分布とも呼ばれる。


  1. Gerald B. Folland, Fourier Analysis and Its Applications (1992), p331-332 ↩︎