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特性関数、指示関数 📂関数

特性関数、指示関数

定義

AXA \subset X について、以下のように定義される 関数 χA:XR\chi_{A} : X \to \mathbb{R}特性関数 または 指示関数 と言う。

χA(x):={1,xA0,xA \chi _{A}(x) := \begin{cases} 1, & x\in A \\ 0 ,& x \notin A \end{cases}

説明

χ\chi はギリシャ文字の カイ だ。学生時代、数学の先生がxを χ\chi で書くなって言ったのは、まさに χ\chi がxではないからだ。特に、こんなに強い意味を持っているから、適当に使うべきではない。

数学科では、特に特性関数と呼ばれることはほとんどなく、そのまま [キャラクタリスティック ファンクション] と読む。特に定積分が含まれる方程式で、積分範囲を変更するトリックのためによく使われる。例えば、以下のような場合だ。 abf(x)g(x)dx=χ[a,b]f(x)g(x)dx \int _{a} ^{b}f(x)g(x) dx=\int _{-\infty}^{\infty}\chi_{[a,b]}f(x)g(x)dx

科目によっては、以下のように太字の1で表されることもある。どちらがより多く使われるかは、はっきりしていないが、χ\chi は様々な分野でそれぞれ独自の意味を持っているのに対し、1\mathbf{1} は主に指示関数のみを指すので、論文では書籍よりも 1\mathbf{1}χ\chi よりも多く使われるようだ。 1A=χA(x) \mathbf{1}_{A} = \chi _{A}(x)